睡眠と疲労の方法論

夜眠れないからと言って不眠症とは限らないという話

不眠症というと皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?もしかすると不眠症だと思い込んでいるだけで、実は違う眠りの問題を抱えている偽不眠症かもしれません。例えば一番良くありがちな勘違いが「夜眠れないから自分は不眠症」という思い込みです。

よくある不眠症のイメージとしては「眠ろうとしてもなかなか眠れず結局眠りにつけるのはいつも深夜3時も過ぎた頃」「睡眠感も得られないまま朝を迎え、布団から引き剥がすように起き上がってダルさに苛まれながら一日を開始する」などが挙げられます。
しかし意外に思うかもしれませんが、実はこれらは不眠症ではありません。

不眠症というと眠れなくて辛い思いをしているものだと考えていると思います。実際上のように眠ることが出来ず、起きてからもダルさと格闘しながら気力で無理矢理一日をスタートさせる人も多いでしょう。
しかしこのような場合は不眠症ではありません。
なかなか眠りに付けないからと言って不眠症とは限らないのです。

不眠症は眠りにつけず目が覚めやすい

不眠症だと思っている人が本当に不眠症だとは限りません。実は不眠症ではないのに不眠症だと思ってしまいがちなパターンがあります。
本物の不眠症と、そうたと勘違いしやすい眠りの悩みには明確に見分けることのできる違いがあります。簡単に見分けられる違いですので、ぜひ抑えておいてください。
不眠症と偽不眠症の違いの前に、そもそも不眠症とはなんなのかについて整理してみましょう。

不眠症とはそもそもどのような病気なのでしょうか?名前から察すれば、眠ることが出来ないせいで心身ともにつらい思いをする病気なんだろ〜な〜というふうに考えると思います。
実際入眠障害も不眠症の症状の一つとして認識されていますが、不眠症の症状はこれだけではありません。

不眠症の症状は入眠障害と睡眠障害の二つに分けられます。前者の入眠障害の場合は読んで字のごとく、入眠に困難をきたす症状です。
眠ろうとしてもなかなか眠ることが出来ないため、結果的に睡眠時間が満足に確保できない事になります。

後者の睡眠障害は、睡眠中に目が覚めてしまうなどのように睡眠状態を維持することが出来ません。ささいなきっかけで目が覚めてしまうためこれも同じく十分な睡眠を確保出来ません。
慢性的に睡眠の深さが浅くなっているため、睡眠が簡単に途切れてしまうのです。

これが不眠症の2大パターンで治療法としては睡眠薬や運動療法などが挙げられます。
また不眠症に限らず眠りの問題を抱えている人はうつ病を同時に罹患している方も多いため、精神的な他の病を抱えている可能性も一般の人よりも高いのです。

眠りにもし問題が思い当たるのであれば適切に診察を受けるべきなのです。

変な時間でも眠れるなら不眠症ではない

不眠症とは一体何なのかがはっきりしたところで、簡単な見分け方を説明したいと思います。

上で説明した通り、入眠と睡眠維持の二つが不眠症の症状です。
つまり、すぐに眠りにつくことが出来て一旦眠るとぐっすりと眠り続けられる人は不眠症ではありません。
これだけではわかりづらいので具体例を挙げたいと思います。

例えば、いつも12時前には布団に入っている人がいるとします。
疲れているし早く眠りたいと思い、いつも早く床につくようにしているにも関わらず眠りにつくことができるのはいつも深夜の3時頃です。
眠りにつけたと思ったらすぐに目覚まし時計がなり、まだまだ眠りたいが起きる時間なので体の重さとダルさを引きずりながら起き上がります。

上の例の人は不眠症でしょうか?それともそうではないでしょうか?

実は上の例は不眠症ではありません。
一見するといかにもそれっぽいですが、実際には違うのです。
自分で自分に不眠症認定する人の多くはこのパターンだと思われます。このような、いつも決まった時間になると眠ることが出来て朝までぐっすりというタイプは不眠症ではありません。

眠る時間こそずれているものの、入眠はいつも決まった時間に行われている場合。
睡眠に不足こそあるものの、起きようとしなければ眠り続けることができる場合。

こいう人はただ入眠時間が後ろにずれているだけです。上の例だと体内時計が3時間ほどずれているのです。
この人の場合はもし眠りにつくのが3時頃で起きるのが10時頃であればなんの苦もなく生活を送ることができるはずです。
きっと足りない睡眠を補うために昼に昼寝などもしているはずです。

もし病気として他の可能性を考えるのであれば、このような人はむしろ睡眠相後退症候群(DSPS)などを疑ったほうがいいでしょう。
簡単に言うと脳みそが夜をニュートラルポジションにしているということです。体が夜型にできているため夜ふかしの天才と言っても過言ではありません。
仕事ではうだつが上がらないのに夜遅くまでの宴会などでは水を得た魚のようにはしゃぎまくるようなタイプの人に多いかもしれません。

ただ大抵の人は体内時計がおかしくなっているだけなので、食事やお風呂の時間を少し早めたりして体にシグナルを送ってあげれば治ります。

時間を問わず、その気になればよく眠れる人は不眠症ではないと覚えておきましょう。

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