睡眠と疲労の方法論

睡眠時間が長い原因は2つの疲労

睡眠時間が長い事を不安に感じたり無駄であると考えている人は少なくありません。長すぎる睡眠を減らすためにはまず原因を特定する必要があります。一体なぜ余分に眠らなければ疲れが十分にとれないのでしょうか?

例えば特に激しい肉体労働をしているわけでもないのに家に着くなり横になって朝まで眠りこけてしまう人もいます。その反面体力を使う仕事をしているのにいつも元気で睡眠時間も短い方もいるのです。
この違いは一体どこにあるのでしょうか?

体力の問題とは限らない

疲労の量は必要な睡眠の総量と比例しています。

確かに過酷な労働であるほどたくさん体力が必要ですし、デスクワークであれば座っていられる体力さえあれば十分です。
そして消費した体力の量に比例して休息は必要になるため、睡眠時間にもそれは反映されます。

しかし実際にはどうでしょうか?現実として肉体労働者ほど睡眠時間が長いとは限りませんし、デスクワークならば短い睡眠時間で済むわけでもありません。

これには理由があります。単純な筋肉の疲労からくる体力の消耗であれば横になっているだけである程度回復できるからです。よっぽど極端に体力を消耗でもするか、あるいは普段運動しない人が急に体を動かすかでもしない限り睡眠時間が1時間も2時間も余分に必要になることはありません。

運動による疲労は睡眠時間とそこまで関係しないのです。

では一体何が余分に睡眠時間を長くしているのでしょうか?
そこには疲労の種類というものが関係してきます。人間には簡単に回復させることの出来ない疲労が2種類存在するのです。

精神的疲労は睡眠時間を長引かせる

単純な体力的な疲労であれば回復は容易です。精のつくものを食べて横になっておくだけで十分でしょう。
問題なのはそれ以外の2種類の疲労、精神的疲労と内臓疲労です。

内蔵疲労
内蔵疲労については他のページでも説明していますが、要は内蔵であっても酷使すれば疲労は蓄積するということです。不規則な時間に食べる大量のアブラギッシュな食事やお酒などです。
なぜ内蔵疲労が睡眠時間を増やすかというと、内臓が不健康だと肉体の健康を維持するための代謝に時間がかかるからです。そのため体力を回復させるために余分に時間がかかり、起床時も内蔵が疲れているせいで体が活動モードに入るためにスムーズに代謝をあげることが出来ないのです。

しかし現実にはこちらは対処しやすいといえばしやすい部類です、摂生することさえできればですが。むしろ問題なのは睡眠時間を長引かせるほどの精神的疲労です。

精神的疲労
精神的疲労は精神に圧力がくわえられる事が原因で起こります。例を挙げるなら緊張や恐怖や怒りなどから、肉体的な苦痛もそこには含まれます。
実社会に当てはめればノルマギリギリで上司から吊るしあげられることに恐怖を感じている状態であったり、年下の部下にこき使われて悔しかったり、報告したらクビになるようなミスをいつバレるのではとビクビクして過ごす緊張などです。
このように精神に強い圧力が加わった状態のままだと精神に疲労が蓄積していくのです。

ではなぜ精神の疲れが睡眠時間を長引かせるのかというと、精神に疲労がたまっている時人の体に変化が起こっているからです。ストレスを感じた時に放出された脳内ホルモンなどで頭の中はいっぱいになっているのです。
このように実際に脳内に疲労物質が蓄積するため、これを回復させるために余分な睡眠が必要になります。

しかしこれだけでは精神的疲労がそのまま睡眠時間に結びつくわけではありません。例えば蓄積された疲労の分、楽しいことや安らぐことができれば逆に活力やポジティブさを与えてくれる脳内ホルモンで相殺されます。
これは実際にインシュリンとアドレナリンのようにお互いに効果を打ち消すペアがあるようなものです。心が疲れた分リラックスできれば疲労は残りません。

もしこうしたストレス解消をしっかりできれば問題は無いはずなのです。
しかし無趣味な人やストレスを抱え込みやすい人などはなかなか発散の機会が得られず、そのような場合睡眠による精神疲労の回復という手段しか残っていないのです。
特に暴飲暴食をしていなくて病気もしていない健康な人間にも関わらず、睡眠時間が長いのであれば精神的な疲労が原因の可能性があります。

睡眠時間が長い人は精神的な面にも注意を払い、積極的に娯楽などでストレスを発散する機会を作るようにしてみる事をおすすめします。

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