睡眠と疲労の方法論

眠りの役割とは

眠りとはそもそもどのようなものかご存知でしょうか?なぜ人は眠らなければならないのか?眠りの果たす役割について説明していきます。

夜に寝て朝には起きるものというふうに考えがちですが、睡眠はただ眠さを解消するためだけのものではありません。眠っている時、人の体では様々な事が起こっているのです。

眠りの役割は大きく分けて3種類

眠りの役割は大きく分けて3種類に分けることが出来ます。成長、回復、記憶の整理の3つです。これらは起きている時であっても行われていますが、眠っている時にはより活発に行われます。
それではこれら3つの役割と眠りの関係について順番に見て行きましょう。

成長と眠りの関係

成長とは筋骨・神経組織・内蔵などの発達を指します。子供が大きくなるに連れて身長が伸び体重が増えるのは成長のわかり易い例のひとつです。
成長は睡眠と深く関わっていますが、それらの一部は成長ホルモンの分泌によって促進されます。

成長ホルモンとはその名の通り成長を促すホルモンであり、睡眠時に大量に分泌されます。そのため睡眠時間が不安定であったり十分でない場合は分泌量が少なくなり成長の妨げとなってしまいます。
睡眠時間の短さと背の高さは必ずしもイコールではありませんが、眠りと成長の間には相関の関係があります。

また睡眠によって促進される成長は体の発育以外でも同様です。
例えば脳細胞数の増加のピークは子供がちょうど成長期の時に当たりますが、この時期に睡眠が不十分な場合と十分である場合を比較すると、睡眠を十分にとっている子供の方が脳細胞の数が多くなる傾向にあります。
知能の成長にも睡眠は重要な役割を負っているのです。

人の成長にはなくてはならないもの、それが睡眠なのです。

回復と眠り

回復とは心身の健康や免疫力、知的機能を維持する働きの事です。肉体であれば怪我や病気の治癒、精神であればストレスやそれによる気分の落ち込みの解消、知的機能であれば脳に蓄積された疲労の回復です。
心と身体に蓄積した疲労を解消しダメージの治癒を促進することが回復における眠り役割です。

先ほど説明した成長ホルモンが、睡眠での回復にも大切な役割を果たしています。成長ホルモンは血圧や血糖値などを一定に保ったり、細胞の再生を早めて肉体のダメージや疲労の回復を早める役割もあるからです。
子供の成長において成長ホルモンの分泌が不可欠であると説明しましたが、成人後であっても肉体の回復に成長ホルモンは大切なのです。

精神においても睡眠は重要な役割を担っています。睡眠は心理的ストレスへの耐性を高め、心の健康を維持するためにはなくてはならないものであり、眠ること自体が精神的なストレスの解消法でもあります。
睡眠が不十分であるとうつ病を発症する確率も高まることも確認されています。

知的機能に睡眠はなくてはならない必要不可欠なものです。特に人の認知能力と集中力は睡眠が不足すると維持することが難しく、睡眠と深く関連しています。
脳は起き続けているだけで疲労が蓄積していくため、睡眠によって回復させる必要があるのです。もし睡眠を取らずに居続けると幻覚や集中困難や妄想などといった症状が出てきます。

記憶の整理と眠り

記憶の整理とは、起きている時に学習した物事を取捨選別して必要なときに取り出せるように再配置する事です。

睡眠と記憶の整理について説明するときによく使われる例えがあります。「人間は夢を見ている時に記憶の整理が行っている」というものです。実際には夢を見ていない時であっても記憶の整理は行われていますが、特に活発になるのが睡眠時なのです。
日中良いアイデアが浮かばず悩んでいる人が朝目が覚めた時に素晴らしい考えが浮かぶ、スポーツで今まで出来なかったプレイが翌日急にできるようになるなどは記憶の整理が行われた良い例でしょう。

勉強や仕事などで頭に入れておきたいものがあれば眠る前にちょっと目を通しておくようにしましょう。

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