睡眠と疲労の方法論

ナルコレプシーとは発作的睡眠に悩む病である

ナルコレプシーといえば過眠症の代表格として有名であり、居眠り病とも呼ばれることもあります。過眠は他の睡眠障害やうつ病などでも見られますが、ナルコレプシーの最大の特徴は抵抗しがたいほどの強烈な眠気による居眠りです。

ナルコレプシーと過眠症が同じものとして扱われることが多いですが、それは間違いです。あくまで過眠症の中の一つがナルコレプシーです。例えば睡眠時無呼吸症候群でも過眠症の症状は見られます。

「自分ももしかしたらナルコレプシー?」「あのいつも居眠りしている人は?」ただの眠りすぎや居眠りとは全く違うという事を理解するためにも、しっかりと見ていきましょう。

ナルコレプシーとは

ナルコレプシーとは過眠症(夜眠りすぎる、日中に何度も眠ってしまう)の一つであり、日中の抵抗しがたいほどの強烈な眠気が特徴です。あまりに強烈なため、しばしば居眠りをして理解のない人たちから反感を買ってしまったり、やる気がないとみなされることが有ります。

「誰でも眠い時はあるけどみんな頑張って起きている、甘えるな」などと理解の乏しい人のせいでつらい思いをすることもあるため、精神的な重圧を感じるという副作用もあります。

あえて反論するとすれば、例えば普通はいくら眠くても面と向かって誰かと話している時にはいくら眠くても眠りません。しかしナルコレプシーの眠気は仕事で顔を付き合わしている時でもコントロール出来ないほど強烈な眠気なのです。

ナルコレプシーとは直訳すると眠り発作です。まさに発作的に眠りが引き起こされます。意志でどうこうという次元の話ではないのです。

他の過眠症でも眠気はありますが、ナルコレプシーの場合は比較にならないほど強烈です。過眠症という意味で自称ナルコレプシーを名乗っている方は誤った印象を広めないために今すぐ控えてください。

このようにとにかく逆らえないほどの強烈な眠気がいきなり現れて消える(長くても20分ほど)のを何度も繰り返すのがナルコレプシーという病なのです。

一番の悩みどころは夜しっかり眠って朝の目覚めがバッチリでも起こりえる点です。生活態度がどうこうやる気がどうこうと言った甘い問題ではなく、脳の機能に関わる病なのです。

また本人自体に病識(自分が病気であるという認識)が薄い、あるいはない場合もあることが問題を一層ややこしくしています。本人自体もやる気が足りないという自己認識を持っている場合すらあります。

部下や生徒で繰り返し注意しても居眠りをする人がいた場合は産業医や保険医、あるいは直接睡眠科などへの診察を受けるよう薦めるなどして管理をする必要もあるかも知れません。

原因はオレキシンというホルモンの欠乏

原因は脳の神経系にあります。脳の視床下部にオレキシンというホルモンを分泌する神経細胞があるのですが、なんらかの原因でその神経細胞がオレキシンを十分に分泌しなくなることが原因でナルコレプシーが起こると考えられています。

なぜオレキシンが欠乏する事でナルコレプシーが起こるのかというと、オレキシンが意識を覚醒させる働きのあるホルモンだからです。

”逆らいようがないほど”の眠気である事も納得です。

ナルコレプシー治療は投薬が一般的、自力では治せない

ナルコレプシーは自力で治すことは出来ません。医師による投薬治療が一般的です。

夜に睡眠をしっかり取る事もある程度効果的ではありますが、ナルコレプシーを良くするというよりは”悪くならないように”という意味合いのほうが強いでしょう。

自分でどうにかなるものではないので、さっさと病院の睡眠科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

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