睡眠と疲労の方法論

いくら寝ても眠い人は睡眠不足ならぬ睡眠過多が原因

睡眠時間はしっかりとっているはずなのに朝の目覚めが悪いし眠気が取れない、かといって特別な病気も心当たりがない・・・。やはり睡眠不足なのだと思い早く寝るようにするが、眠さはますますひどくなる一方。

以上のような方は睡眠が不足しているから眠いのではなく、眠り過ぎによって睡眠が過多になることで逆に睡眠の質が悪化する睡眠過多なのかも知れません。

もしいくら寝ても睡眠が足りていない時のような眠さを感じるのであれば睡眠過多を疑ってみましょう。

睡眠過多=眠り過ぎによる睡眠の質の悪化

世代や個人差はありますが、人は平均して夜に7時間前後眠ると言われています。もしこの睡眠時間よりも長く眠っているにもかかわらず「よく眠れていない」と感じるのであれば睡眠過多が原因かも知れません。

睡眠過多とは一言で言うと「眠り過ぎにより眠りの質が低下することで十分な睡眠がとれなくなる」事です。

睡眠が不十分だからたくさん寝ているんじゃないか!と思う方もいらっしゃると思いますが、睡眠の量は時間のみによって決まるものではありません、質と時間の掛け算で決まるものなのです。

睡眠量=睡眠の質×時間

普通よりも短い時間しか眠らなくても十分に睡眠を取ることができる人がいる一方、人より長く眠っても十分に睡眠を取ることが出きない人もいます。この差は睡眠の質が原因で生まれています。

事実、睡眠時間が短い人達の脳波を測った所、深い睡眠時に現れる波形を測定できる時間の割合が通常よりも多いことが知られています。

睡眠の時間と同じくらい睡眠の質は重要なのです。

睡眠を短くする事で睡眠の質は改善できる

結局睡眠の質が悪いならたくさん寝るしかないんじゃないか!と感じられるかも知れませんが、実は睡眠の質はある程度変化します。

例えば本当に睡眠が不足している時などは普通の人であっても深く良質な睡眠をとることができます。睡眠の質とは固定的なものではなく変動的なものなのです。

ではなぜみなさんのように睡眠過多になってしまうといつまでたっても睡眠の質が悪いままなのでしょうか?

いくら寝ても熟睡感が得られない睡眠過多の原因、それは眠りすぎです。日常的に睡眠時間を長くしていると睡眠の質はどんどん悪化します。

人の体には本来必要とされる生理的な睡眠時間が決まっています。その生理的な睡眠時間を超えて眠ろうとしても人の体はそのようにはできていません。そのため結果的に質が低くただ時間だけは長い睡眠となってしまうのです。

睡眠の質が悪いからたくさん眠ってしまうのは仕方がないことなのですが、睡眠時間を不必要に確保してしまうと逆に睡眠の質が低くなるのです。

つまり

眠い→たくさん眠る→睡眠の質が悪化→眠い→もっとたくさん眠る→眠い・・・・

という眠りの悪循環が発生してしまっているのです。

睡眠時無呼吸症候群などの睡眠に関する病気やうつ病などの精神的な病やその他眠りの質に関わりそうな疾患を抱えていないにも関わらずいくら寝ても眠い方は一度睡眠時間を大胆に6時間未満に削ってみるとよいでしょう。

始めのうちは辛いかも知れませんが、一週間程してその睡眠時間が体に馴染んでくる頃には今のような「いくら寝ても眠い」という状態は大分改善されていると思います。

睡眠過多の方はあえて少しだけ睡眠不足になってみる事をおすすめします。

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