睡眠と疲労の方法論

夜にトイレで何度も目が覚める原因と治し方

夜の眠りの理想は横になったらすぐに寝付いて朝までグッスリと目覚めることなく眠り続ける事です。途中で目が覚めるとどうしても眠りの質が浅くなってしまいますし、再び寝付くのに苦労する場合もあります。そんな途中で目が覚める原因のナンバー1がトイレです。

夜寝ている最中に尿意で目が覚める、という経験は誰もがあると思います。トイレに行きたくなって目が覚める事がたまにあるという程度であれば正常の範囲内で問題はありません。ですが、中には毎晩睡眠中にトイレで目が覚めるのが当たり前という方もいるでしょう。

目を覚ましトイレに行くたびに睡眠が中断され、せっかく深い眠りに入っても熟睡が妨げられてしまう。これは睡眠にとってかなりの悪影響です。眠り続けられるかどうかは睡眠の質の良し悪しとイコールであると言っても過言ではありません。トイレ型不眠症と名づけても良いくらいです。

そんな毎晩の熟睡の大敵である夜のトイレを防ぐために、原因と解決方法をチェックしてみましょう。

一番の原因は睡眠前の水分のとり過ぎ

「夜は寝る前にコップ一杯の水を飲むといい」…健康番組などで良く耳にするフレーズです。人は呼吸をしているだけでも水分を失っていきますし、体内でも代謝によって水分が利用されていきます。「睡眠前に軽い水分補給を」という考え方は合理的で正しいものです。

とくに夏にかけての暑くなる季節には夜の脱水症状を予防するためにもとても効果的な健康習慣です。

しかし、一部の人にはこれは当てはまりません。他の人にとっては良いはずのコップ一杯が、夜のトイレの原因となってしまいます。

それはどんな人かというと「元々水を飲み過ぎている人」です。

寝る前にコップ一杯の水を飲むと良いとされるのは、睡眠中に失われてしまう水分を補うためです。水分の不足を予防するために必要だから飲む事が推奨されているのです。

そのため元々水分をとり過ぎているタイプの人にとっては更に水を過剰摂取する事になってしまい、ますます夜のトイレが近くなってしまいます。

夜のトイレの一番の原因は水分のとり過ぎです。

これは寝る前のコップ一杯の水に限りません。ジュースやお茶など、特に暑くなる季節にはガブガブ飲み過ぎていつもお腹がタプタプという人もいると思います。そうなると夜はどうしてもトイレが近くなり、ちょっと寝てはトイレ、またちょっと寝ては目が覚めてトイレ…というルールになりかねません。

水分の不足はよくありませんが、とり過ぎも同じくらい不健康です。眠りの直接的な妨げにもなりますので水分の過剰摂取には気を付けてください。

アルコールでもトイレが近くなって眠りが妨げられる

アルコールは眠りを浅くするというのは有名な話ですが、これはアルコールの脳への作用だけではありません。お酒を飲むとトイレが近くなるという意味でも睡眠の大敵なのです。

居酒屋などでトイレの渋滞があることは珍しくありませんが、これはアルコールが代謝された結果尿として排出されるからです。お酒を飲むとトイレが近くなるのはそのせいです。

お酒を飲むと「睡眠の質が低くなる」というという副作用に加え、「トイレが近くなって目が覚める」という2重の睡眠への悪影響を及ぼします。

さらに言えば、お酒を飲むと喉が乾きます。それで寝る前に水をがぶがぶ飲んで眠ってしまい、ますます深夜睡眠中に尿意で目が覚める事になります。

睡眠中にトイレが近くなって眠りが中断されるという意味でもお酒は睡眠の大敵なのです。

かと言ってお酒を飲んだのに水を飲まずに眠るのは水分が不足して良くありません。結局お酒については節度ある飲み方をする様に気をつけるしかありません。一杯だけノンアルコールに替えてみるなどの小さな工夫をしてみてはいかがでしょう。

水もお酒も飲んでないのに夜のトイレが近い人は腎臓の機能低下が原因かも

夜目が覚める原因の一つとして一番怖いのが腎機能の低下です。腎臓といえば血液を作り出したり水分と一緒に体内の代謝物を尿として排出して塩分などの血液の状態を適切に保つための重要な臓器です。

ですが腎臓の機能が落ちると調節がうまくいかなくなり、本来なら不要なタイミングで水分の排出が行われたり逆に行われなかったりする事があります。

例えば水分が特に余っているわけでもないのにやたらおしっこが多くなってトイレに行くようになったり、逆に水分が排出できずに前身がむくんだりします。

睡眠中は普通なら腎臓は水分をあまり排出しない(そのため普通は朝までトイレが持ちます)のですが、弁が壊れたかのように睡眠中でも尿が作り出されしょっちゅうトイレで目が覚めることになります。

腎臓は一度壊れると元に戻らず、腎不全になると一生人工透析を受け続けるしかないとされているため大切にしなければならない臓器です。

睡眠の問題の裏にはこのような怖い病が隠れている事が多々あります。特に水分をとり過ぎてもいないのにやたらに夜のトイレが多い方は早い段階で医療機関への受診することをオススメします。

夜のトイレを減らすには水とお酒の飲み過ぎに気をつける

睡眠中に尿意で目が覚めてトイレに行くことは睡眠の質を低下させる大きな原因です。目が覚めるという面もそうですが、尿意を警戒しながら眠ることになるので完全にリラックスして眠れないという意味でも熟睡を妨げる”睡眠の大敵”といってもいいでしょう。

夜のトイレの予防法は「水もお酒も飲み過ぎない」これにつきます。特に人は塩分の多いしょっぱいものを食べたりお酒を飲むどうしても喉が乾くため、自然と水をとり過ぎてしまいます。また塩分やお酒は腎臓に負担をかける二大原因でもあります。

食事などで体から入って来たものは必ずなんらかの形で外に出ていきます。水を飲み過ぎない、お酒を飲み過ぎない、そういった当たり前の事に注意してみましょう。

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